縄文の海辺を辿るコースです。縄文時代に海だった平地・田畑、波によって削られた地層が見える海食崖、縄文人たちの生活の痕跡である貝塚の3つを巡ります。丘とその裾にある集落から次の丘へと渡っていくような道のりで、海食崖と水田が組み合わさった景観が多く、距離が長めのコースです。

【印刷はこちらをご利用ください】柴田フットパスマップ 入間田貝塚コース(PDF)

① 農村環境改善センタートイレ
校区の生涯学習拠点施設です。館内には地元入間田出身の彫刻家「小室達」が製作した伊達政宗騎馬像の複製が設置されています。(休館日:月曜日)

② 蓮田耕作放棄地だった一角が蓮田となっており、8 月の末頃には美しい花が咲き乱れる姿を見ることができます。

③ お釜の海食崖(かいしょくがい)槻木のあちこちにある海食崖の中でも長い距離にわたり連続して見られる地域で、地名をとりお釜の海蝕崖と呼ばれています。洞窟のようになった部分は、かつては人が入れたそうですが、現在は小さくなっています。

④ 深町貝塚ビューポイント
縄文時代前期から中期にかけての貝塚で、宮城県南部では最大面積の貝塚になります。かつては貝塚の台上に館があり舘山と呼ばれていたようです。斜面の途中にある標柱付近の地表にたくさんの貝を見ることができます。

⑤ 中居貝塚縄文時代早期から後期までの土器・石器が出土しています。貝の種類としてはヤマトシジミやハマグリ・カキ・サルボウなどが出土しています。

⑥ 金谷貝塚ビューポイント
小川の手前を左折して幅の狭い堤の道を進み、すぐの左手斜面の途中にあります。縄文時代早期末から初頭に形成された貝塚で、厚さ2mにも及ぶ貝層があります。

⑦ 石切り場昔の石切り場跡です。石を切り出した跡が小さな洞窟状になっており、今でもむき出しの石面や切り跡が見られ迫力があります。夏場は草が茂り入り口が見つけにくなります。

⑧ 農業用水沿いの道水田の中を歩く道です。道にそって白い柵があり農業用水が流れていますが、時期によっては水面が路面より高くなっている姿を見ることができます。

⑨ 嘉平隧道(かべいずいどう)白石川から取水している農業用水路のトンネルで、葉坂から関根川まで流れて水田に利用しています。峠を越える道の左側の水路と、峠を越えたすぐ左手のフェンスに囲まれた部分に隧道の出入り口が見られます。

⑩ 道祖神峠を越える小径があり、頂上付近には道祖神が祀られた小さな祠があります。入間田地区の守り神、子孫繁栄の神として信仰されています。

【参考資料】