葉坂地区は古くから開けた地域の一つです。縄文時代に拡がっていた海岸線と水田の中を歩き、巨岩や奇石を巡ります。圧巻なのは拆石神社の厳おごそかな境内の奥、神社の名称ともなった裂けた巨岩です。
秋は黄金色の稲穂が一面に広がり、アケビの実なども見られるなど、特におすすめの季節です。
午後になると心地よい海風が入るため、夏などには涼しく感じられます。

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① 柴田町農村環境改善センター駐車場トイレ
校区の生涯学習拠点施設です。館内には地元入間田出身の彫刻家「小こむろとおる室達」が製作した伊達政宗騎馬像の複製が設置されています。(休館日:月曜日)

② びっき石ビュースポット
「びっき」とは「カエル」のことで、カエル型の巨岩があります。葉坂と成田のびっきが境争いをして土手を切り洪水を起こしてしまうため、大きなびっきの石を作りこれを収めたという民話が伝わっています。

③ 拆石神社(さくせきじんじゃ)神社
道路際にそびえる赤の鳥居が目印の神社で、折れるに点が入った「拆」の字が特徴的です。大同2年(807年)この地にある巨石を裂いて神が宿り、これを破山明神として祀ったことが神社の起こりとされていますが、葉坂の地名に関係する異説が複数伝わってもいます。山門をくぐり急な階段を登ると拝殿があります。その右手からさらに進んだ奥に、縁起にある割れた巨石が屏風状に広がっています。楼門前の杉の木は(推定樹齢300年、樹周4m、樹高30m)の古木で今なお、そびえ立っています。

④ 破神山成就院 葉坂寺寺
大光院(本船迫)の末寺として開かれ、拆石神社の別当寺となっていましたが、明治時代の修験道の禁止により葉坂寺となりました。山門にある2 本のサルスベリは、右側が紅、左側が白の花を咲かせます。

⑤ 葉坂集会所 恩賜蔵(おんしぐら) 集会所の敷地内には石造りの立派な蔵があります。明治天皇が東北地方を巡行した後、農業や養蚕を振興し農村の生活を手助けする意味で建てられたと伝えられます。側面にある丸い穴には鉄製の菊の紋が嵌められていました。

⑥ 海食崖(かいしょくがい)縄文時代の海進時期に波の浸食で作られた崖です。柴田町の海食崖の中では縦に大きくそそり立った姿が特徴的です。

⑦ 農産物直売所 みでがいん地元農家が栽培する季節の旬な野菜・山菜・菊やおにぎりなどを販売しています。新鮮な朝どり野菜は午前中で売り切れることもある、柴田町の中でも特に人気の農産物直売所です。(営業時間8:00 ~16:00 休業は年末年始のみ)

 

立ち寄りポイント

(1) 高架式水道ビューポイント
ポンプで吸い上げた農業用水を山間部へと送る装置で、溜池の自然水だけでは水が不足する際等に使用されました。パイプラインに比べて経費がかかるため、現在では高架式水路はほとんど作られていません。

【参考資料】